先シーズン2月に初めての参加で思いがけず、いい思いをしてしまった八甲田殿様ツアー。
前回の最初にロープウェイ山頂から見た絶景が忘れられずに、またここでバックカントリーの面白さを知り、飲みあり滑りあり温泉ありの、ラルゴチームのなんともゆるーく楽しい空間が大好きで、また今回も参加させて頂きました。
2日目をレポートします。
20日 2日目
この日はロングコース、箒場岱ルートを滑るということ。
酸ヶ湯の宿でお弁当を頼み、朝一のロープウェイを目指し出発しました。
昨日負傷の八田さん。まだ顎の調子が良くならず、朝食もおかゆを何とか食べていました。
その時に打った膝も痛いとのこと。心配です。
この後帰宅してから八田さんはすぐに病院へ行っってみたら、なんと顎の骨が折れていたそうです!膝も骨折してるかも、と。
八田さん、どうぞお大事になさってくださいね。今度は木と喧嘩しないように。。。
私は行きの新幹線のお酒と、「みちのくかあちゃん」での田酒がばっちり効いていて2日酔いが多少残り、3日酔い?でしたがそれでも雪の中にいるとすっきりしていられました。
ロープウェイで登り、ラルゴチームは山頂1番乗りでの到着です!
天候は昨日からの積雪10センチ、降雪、視界は悪く濃霧、風も強め。
動かないととにかく寒いといった感じでした。
まず歩いて田茂萢岳方面へ。そこから南側緩斜面を滑降し、大岳非難小屋に向けてのハイクです。
私はレンタルのシューが上手く付けられず、グローブをとり、そのまま素手で付けていましたが、笹本隊長に凍傷になるから、少しの間は歩く時は指動かしていたほうがいいよ、と言われました。
普段生活の中で凍傷と聞いてもピンとこないのですが、こういう所だけにこわくなり、言われたとおり指を動かしながら登りました。
天候悪い中のハイクはあまり経験していないので、ちょっと大変でした。
時折、先頭のガイド平井さんを見上げては休憩はまだかな~?と待ちわびながら登りました。
このハイク中、私の頭では昨日のカラオケで歌っていたマッチ河野さんの「ギンギラギンにさりげなく」が朝からぐるぐると離れず、ハイクアップ時は登るリズムにちょうどよく、急な斜面もサクサクと登れました。
次回からの登りのテーマ曲はこれでいこうと思います。マッチさん、ありがとう。
30~40分ほど歩いて少し休憩をとり、更にまた25分くらいハイクしました。
大岳避難小屋からはボードを付けて、井戸岳の下を抜けて沢筋に入り滑ります。
沢に入る前にゴーグルが曇ってしまった京子さん。
付け替えで待ちの間に濃かった霧もサーッと晴れてきました。さすが晴れ女、ナイスタイミング。
ここの沢は上がりすぎると平衡感覚をなくすから気をつけてください、と言われたのですがこんなにいい天然ハーフパイプを目の前にするとウキウキしてしまい、言われたことも忘れてまんまと感覚がわからず雪へ突っ込み、雪まみれにー。
小島さんも上がりすぎて平行感覚なくなり、豪快に雪にダイブしていました。
中村さんは腰を低く落としてきれいな滑りで(私はできないので羨ましい限りです。)
平城さんはパワフルな滑りで豪快な滑りを、阿部さんはNEWボードのTRINITYを爽快に走らせていました。
ここではみんな大満足、楽しそうに滑っていました。
ここからはぶな林の中を滑っていくというところで、私はみんなが右に滑っていくところを左からも行けるかな?と、一人で行ってみたところ転んでしまい後ろについていたガイドの松岡さん佐藤さんにも木の陰で気が付かれず、先に行かれてしまったのでちょっとあせりました。
まだまだBC初心者の私はみんなのトラックについていかないとダメですね。
ガイドさんには転ぶときは静かに転ばない、きゃー!とか、わー!とか声を出すよーにね、と言われました。
スキースクールのガイドさん達は本当にみなさん優しい方ばかりです。

photo by Sean
12時頃に林の中で休憩、酸ヶ湯から持ってきたお弁当を広げます。
2段仕様でおにぎりとおかずがいっぱい!です。
食べていると空気がとても冷たく、入っていたシュウマイはすぐに食べないと冷凍シュウマイのように変わってしまいます。
そして箸を持つ手はグローブをしていないと手が寒さで痛くなってくるほどです。
休憩を終えると箒場岱コースに出ます。ちょうどよいタイミングでスキーヤーの団体さんが後からやってきてトラックを作ってもらい、そこを辿ってゴールの茶屋に到着ー!
本当にたくさん滑りました。雪もフカフカで、とてもいいコースを滑ってきたので、まだまだ滑りたい、冒険したい気持ちでいましたが、お迎えのバスに乗ったらすぐ寝てしまいました。
スキー場に戻り、温泉に浸かってからバスで青森駅前の「みちのくかあちゃん食堂」へ。

photo by Sean
私は別件があり参加しませんでしたが、小さい店内に10名で田酒、うに、ホルモン焼き、等々を食べたそうです。
ショーンさん、フランクさんに「田酒はどうでしたか?」と聞いたら「美味しかったー!」とニコニコしながら言っていました。
お二人ともザ・ニッポン、八甲田の殿様ツアーをたっぷり堪能された様でした。
別行動で青森市内をふらりと歩いている時に良さそうな神社があったのでそこでお参りをし、おみくじをひいたら大吉でした。
雪に当たり、沢に当て込み、お酒に当たり?、おみくじに当たり、なんとも今回も当たりまくりのツアーでありました。
青森駅でお土産を買い込み、新青森から新幹線で一路東京へー。
どこであってもそこは菊浦さん。行きと同じく、帰りの車内も即席居酒屋になっていました。
滑っている時と寝ている時以外、常にお酒が傍らにあるようです。さすがです!これには全員完敗でした。
帰りの車内でマキさんと小島さんと、毎年毎年行く度に自分が進歩しているのがわかる、と話していました。
確かに私も昨年の八甲田ツアーはかなりついていくのに必死でしたが、今回は割と楽についていけるようになりました。
まだ滑りも装備の付け替えも要領を得ませんが、また来年、どこか成長できるのかなー?と思うとそれも楽しみの一つであるように感じます。
来年もこの八甲田ツアーを楽しみに、今シーズン後半もめいっぱい滑ろうと思います。
ありがとうございました!

ワダ カオル
八甲田「山の学校」バックカントリースキーツアー