
「無知というのは恐ろしいものだ」ということと、「世の中には親切な人がいるもんだ」ということをつくづく感じ入った。
一昨日、店に来てみると「sales」に「5月17日のブログ 土替え について」という件名のメールが届いていた。
「何か苦情だろうか?」と思って開いてみると、以下の内容だった。
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はじめまして ゆうと申します 偶然にこのブログを見つけてコメント欄が見つからないのでメールですいません
>2つ目の鉢に取りかかると、驚いたことに、カブトムシの幼虫が土
>の中から出てきた。カブトムシと確証がある訳ではないが、大きさ
>といい雰囲気といいカブトムシであると思う。
この虫ですが残念なことに害虫のコガネムシの幼虫です植物の根を食べて枯らす害虫になります
成虫は葉や花弁、花芯を食害してボロボロに……。
でも、問題は幼虫の方なのです。
幼虫は乳白色のイモムシみたいな感じですが、食欲が旺盛で
植物の根をかじり切って、油断してるとあっという間に枯死させて
しまいます。
コガネムシでネット検索したら植物の害虫で沢山出てきます
家の鉢にも沢山出てきて枯らされ大変でした
早く取り出したほうがいいですよ では失礼しました
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驚くではないか。
事もあろうに、見つけた害虫を腐葉土に混ぜて埋め直していたのだ。
その日は昼過ぎまで雨が降っていたので、気味悪く思いながらも放っておいた。
濡れた土をいじって、泥だらけになるのも嫌だったし、泥の中から幼虫を探し出すと考えるとむしずが走った。
で、昨日、朝から天気も良かったから、早めに店に来て、意を決して実行した。
幼虫がいたのは2番目の鉢と4番目の鉢で、2番目に4匹、4番目に3匹。
まず2番目だ。
大きなゴミ袋を用意して、周りの土を移していく。土替えをしてまだ間もないから、それほど固く締まってなくて助かった。
ゴミ袋をもう1枚用意して、周りの土を除けたコノテガシワの根をそちらに移す。
ところが、不思議なことに、幼虫が見つからない。
土替えをした時にはひょいひょい出てきたのにどうしてだ?
中に潜り込んでいやしないかと固いところもシャベルでほじったがいない。
鉢を間違えたか?
ゴミ袋に空けた土も慎重に調べたら、小さな幼虫が2匹見つかった。

仕方がないので、植木を戻し、土を戻して4番目の鉢に取りかかった。要領は同じだ。
こちらからは、3匹が全部見つかった。見つけた幼虫は下水の取水口に捨てた。

となると、1番目の鉢と2番目を入れ違えたとしか考えられなかったから、うんざりはしたけれど、1番目の鉢もやってみた。居ない。
3番目はあり得なかった。この鉢は、買ってきたスーパーのシールが張りっぱなしになっているから間違えるはずがない。
しょうがないから、いただいたアドバイスの通り、Googleで「コガネムシ 幼虫」と引いてみた。
それまでそうしなかったのは、気味の悪い記述が沢山出てきたらゾッとすると思って、嫌だったのだ。
こう見えても気が弱い。
いくつか見ているうちに、土を掘り返すことができない状況では薬を使うことが分かった。幼虫には「オルトラン粒剤」と「ダイアジノン粒剤」が有効だと。
すぐにメモして、近くの花屋に行った。
「植木にコガネムシの幼虫がついて、オルトラン粒剤かダイアジノン粒剤が効くらしいよって言われたんだけど・・・」
そう言ったらすぐに「オルトランDX粒剤」というのを出してくれた。1,200円。
結構いい値段がするので驚いた。
でも、1匹見つけたら10匹はいておかしくないみたいなこともどこかに書いてあったし、行方不明の幼虫のこともあるから、買ってすぐに蒔き、水をやった。

一連の作業を終えたら、もう11時近くになって、なんだか朝からぐったりしてしまった。