from N. Hasumi/ 30周年ツアーレポート
この度、 新参者ながら記念すべき30周年ツアーに、幸運にも参加させて頂くことができた。
ラルゴのツアーと言えば酒は欠かせないので、金曜日は早々に仕事を引き上げ、キクウラさんと利吉で出陣式を執り行う。
その後、お迎えのバスで今回の参加者である樋貝さんをはじめ、チームラルゴの諸先輩方や同期生と合流し出発したのは10時位になっていたのであろうか。このツアーに参加するべく正月明けから全開で残業を繰り返していたせいか、酔いがまわりにまわり記憶がすでに定かではない。
三好SAの記憶を最期に朝の妙高高原までタイムスリップしたようだった。思いのほか酒が残った為に朝食にサンドイッチとシジミのみそ汁を購入してしまい不快極まりない朝を迎える一方、朝の美しい光景をファインダー越しに覗く樋貝さんを眺め、到底ボクには芸術とは無縁だと痛感しながら1日目の赤倉観光リゾートに到着する。
現地ではこれまた二日酔いとは無縁であるかのようなナイスガイのバブルスさん、信州の美しい自然をそのままにしたような春菜さん、アンニュイながらスタイリッシュな滑りの遊佐さん、さわやかな湘南の風をそのまま運んできたような千葉ご夫妻と合流し早速セッションに入る。
ボクはスノーボードをはじめた頃から雑誌等でしか見ることがなかったバブルスさんに、まるで韓流スターを追いますおばさんの如く張り付いてゲレンデセッションを必死にこなした。生でみるバブルスさんのライディングはいちいち格好よく(某先輩 談)、それを必死に真似して滑る自分はあたかも三流物まね芸人のようで滑稽極まりない姿が目に浮かぶ。
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1日目は我々が疲労も溜まっているであろうというgentemチーム皆さんのお取り計らいと、旨いメシと酒が飲みたいとい う我々の願望が絶妙にシンクロし、早々に鳥新に向かう。6時には夕飯があるというのに、1リッター級の大生で乾杯し、2 時には酒盛りが開始した。そう。これがラルゴツアーなのだ。ここではフォアグラのようなレバーととろ~り親子丼がお勧めだ。
ここから1時間ほどバブルスさんの幼少期の話などでバスに揺られ宿泊先である米本陣に到着する。そこは殿様ツアーで利用す る青森の酸湯温泉とはまた全く風情を異にする立派な宿泊施設でキクウラさんのセンスにただただ脱帽する限りである。普段 は接することもないgentemチームの皆様と一緒に酒を飲みながら、あろうことか樋貝さんに撮影して頂いた自分たちの写真をスライドショーで見ながらわいわいと充実した夜を過ごした。
天気を見ながらその日のベストなエリアを選択してくれるバブルスさんの厳正なるチョイスで2日も赤倉観光でセッションする。連休中日とあってこのスキー場も多くの人たちで賑わっていた。しかし、そこはさすがのバブルスさん。2日目もレイ バック講習で盛り上げてくれた上に、ゲレンデ内ツリーの食べ残しパウダーやダウン系の飛びポイントなど十二分に楽しませ てくれた。gentemチームとの別れを惜しみながら少しまったりした感じで米本陣に向かった。このツアーでこのバスが 一番静かだった気がする。
しかし、その夜そのまったりした空気を一掃するかのようにgreenチームの皆様が到着した。昔、渋谷の街中をたむろして いたお兄さん達の風体を今なお色濃く残す田口さん、見かけによらず真面目で実直な感じのミツくん、まだまだあどけなさの 残るタクミくん、サイコーの音楽と美しい映像でその夜も盛り上げてくれた。特に田口さんのスノーボードに対する情熱の熱 さは、その風体からは思いもよらないほど半端ないものがある。
3日目は待望のパウダー。夜の雨はいつの間にか雪になっていたようで、赤倉観光ゲレンデ脇のちょいパウが期待できる。昨日 までのgentemチームとはちょっと趣きを変えたチョイワル?田口さんに率いられたgreenチームの先導で食べ残し パウダーを貪った。ボクは赤倉ローカルの方の先導でミツくん、タクミくんのアグレッシブな滑りに圧倒されながらパウダー を漁りまくった。さすがローカルと言うべき。昼頃でもノートラックバーンを十分満喫できたのだった。
そうこうして楽しい3日目もあっという間に終了し帰宅の途につくことに。今回はアルコールの減りが少ないねなんて言いなが ら、練馬に着く頃には全ての酒が無くなるという、何ともラルゴらしい幕を閉じることとなった。
最後になったが今回の主役はキクウラさん。
30 周年おめでとうございます。とても素敵な店を長きに渡り営んで、経営者としてもとても尊敬しています。
そして僕らよりもっと前からラルゴというお店を支えている先輩方。
今 回は先輩方のお陰で記念すべきツアーに参加し200%楽しむことができました。ボクもこれに見習いラルゴの今後の更なる発展を支えられるように応援しようと思っています。
40周年ツアーに想いを馳せながら。
ここいらで筆を置こうと思います。
文:蓮見直人 写真:樋貝吉郎