
前にデジカメを水没させた事を書いた。
おかげさまで、件のデジカメは見事復活し、あれこれ活躍してくれていたのだが、先週から困った事があった。
このデジカメの充電器が見つからないのだ。
ちょうど2週間前、今季ビーコンのデモ機を借りる事ができたのて、休みをもらって写真を撮りに行った。
準備万端とデジカメ、ムービーカメラのバッテリーはフル充電しておいた。
ムービーカメラのバッテリーは、スペアもフル充電という抜かりなさだったが、その2つ目も使ったから結構な長さの録画をした。
デジカメの方のバッテリーは、持ちが良いのが評判の物だから余裕があった。
画像をPCに取り込んで、使わない2百数十枚を削除して、それでもしばらく使えそうだった。
先週になって、さすがに電池切れになった。
充電器はカウンターの足下か、Macの後ろに置いてあるのが常なので、そこを探したが見つからない。
こればっかりは、何かのファイルに挟んで忘れるなんて事もないし、他所では使わないから、どこかに持って行く事もあり得ない。
狭い店だ。すぐに出てくるだろうと高をくくった。
ところが、それから何日しても出てこない。
カメラはもう1台あるが、それぞれに得意・不得意があって、このカメラでなければうまく撮れないという状況がままある。
先週末、飛び石連休の前だから暇だろうと、一斉捜索に踏み切った。
ポッと置いた先で転がって何かに挟まってそうなところ、他の何かを出して気が散漫になって置いてしまいそうなところ、ここに置いておくのが一番良いじゃないかと思いつきで置いてその事をすっかり忘れてそうなところ。
思い当たるところはすべて探したが出てこない。
最後にはゴミ箱の中も探した。
撮影の前の日にフル充電したから、充電器を持って出る事はあり得ない。
だから、必ず、店の中にある。でも、見つからない。
その日は諦めたが、翌日になって、そっちのカメラでなければどうにもならない状況が出て来たから、諦めて充電器を買おうと腹をくくった。きっと、2500円も出せば帰るだろう。
お得意さんの接客が終わったので、「すぐに戻ります!」と張り紙をして、ビッグカメラに自転車を走らせた。こういう時、ビッグカメラは自転車で2分とかからないから便利だ。
もちろん、カメラを持って行く事も忘れなかった。
B1のカメラ売り場にいって、カメラを出し、「このカメラの充電器が欲しいんだけど」と近くにいた店員に言った。
ワタシの持つ道具は、往々にして前時代的な物が多く「え〜、このカメラの充電器ですか?」と言われたりするのだが、今回のは古いと言っても1−2年だから、店員が嫌がる事はない。だからこそカメラ本体を持って行ってる。
そのお兄ちゃんは、カメラからバッテリーを抜くと、レジカウンターの後ろの倉庫のようなところに入って行った。しばらくして出てくると困ったような顔をして「今、ちょうど在庫がないんですよ。もうちょっとだけ待ってもらってもいいですか?」そう言って、さっきとは逆の事務所へ入って行った。
またしばらく待たされて、「やっぱりこちらにはございませんねぇ。今調べたら、西口本店なら、データ上1つ在庫がある事になっているのですが、ちゃんと調べましょうか?」
対応は丁寧であるが、予想以上に待たされて、こちらも焦っていた。
で、一番気になっていた値段を聞いてみると「4,550円プラス消費税です」。
がーん!
予想していたのの倍近くではないか。なんでそんなに高いんだ。
財布にはせいぜい3,500円ぐらいしか入っていなかったから、へんに在庫がなくて良かったぐらいだ。
「西口に行ってみます」と言葉を残して、店に戻った。
戻ったところに、さっきまで接客していたお得意さんが戻って来て、何か大事な事を忘れていたようだった。
その後も、なんだかばたばたして、結局その日は解決に至らなかった。
それにしたって、5,000円近くじゃ、「取りあえずもう一つあっても・・・」とは思わないじゃないか。
水没の時、どうにも復活しなくて、新しいカメラを買ったと思えば、格安の出費と考えられる。
でも、必ず店のどこかにある事が分かっているのだから、壊れて買い替えるのとは訳が違う。
翌日、朝の開店準備をしていた。
店の前を掃いて、入り口のマットのホコリもはたいた。
マットは入り口の外に1枚、入り口の中に1枚ある。
外のをはたいて、中のをはたいて元に戻した時、その左に電源ケーブルが見えた。
あ、ここだ!
小さな台の下に手を突っ込んだら、久しぶりにヤツは出て来た。
