ご案内が遅くなりましたが、GW期間中の営業を以下の通りとさせていただきます。
4/29(祝)〜5/8(日) 11:00-18:00
よろしくお願いいたします。
LARGO
どうしてもの理由があって、今日は自転車で来たかった。
でも、土砂降りの雨で、それが叶わなかった。
かなり余裕をもって家を出たつもりだったが、山手線が8分の遅れ、赤坂見附で乗り換えた丸ノ内線も6分遅れ、まんまと開店時間に遅刻した。
改札を上がって店に向かっていると、携帯が鳴った。
いつもツアーにご一緒しているお得意さんからだった。
「今日って、店はお休みですか?」
その電話をしている姿を確認しながら、「右を見てもらえば、今、ビッコをひきながら歩いているキクウラが見えるはずなんだけど・・・」と返事をした。
事情を説明して謝ったが、彼も乗り継いだ全ての電車が遅れていて、行き先は表示されているものの、到着時間は表示されていなかったと同情してくれた。
今朝、どこかで何かあったかなと二人で話した。
立山、山開き初日に行ってきました。
天国と地獄を味わい、中々得難い経験をしましたので長くなりますが、下記します。
初日と土曜日という事でトローリーバス、ロープウェイともにとんでもない混みようでした。8時に扇沢を出発、室堂に到着したのは11時、しかしこれが地獄ではありません。
初日は素晴らしい天気、手付かずの斜面を思う存分滑りました。
今回購入したREVO EXPLORE Step-in改は春のザラメ雪に良くかかり、サクサクと進め、登りも下りもご機嫌な1日でした。これが天国です。
二日目は夜半からの大風と吹き飛ばされたザラメ雪の嵐。
宿泊は雷鳥荘でトローリーバス乗り場までは徒歩20分程度の距離。
天候が悪いため、滑らず早めに帰るグループ、様子を見て昼に帰るグループと別れ、自分は早めに帰るグループに入り、10時半に雷鳥荘を出ました。
スキーヤーが10名、ボードが3名、ガイドさん3名です。
出るなり大風でほとんどの人達が吹き倒され、ザックカバーやボードカバーを吹き飛ばされる人も居て15m程前進しましたが、雷鳥荘へ引き返しました。
風が落ち着くのを待とうということで、12時まで待ちました。
そしてツアー全員が一緒に出発しました。
ここから地獄が始まりました。
20分が結局2時間掛けてトローリーバス乗り場へ到着。
この2時間の奮闘で多くの気づきがありましたので、今後山ボ研の題材になるかもということでまとめます。
1. 判断Good
1) 装備は厳冬期と同じ:風速27mだったそうです。気温は10度程度でしたが、この風速では体感温度が極めて低くなります。自分は厳冬期のグローブに、パタゴニアのプリモジャケット、R2ジャケット、キャプリン1、そしてフラッドラッシュスキンメッシュ。
そしてゴーグルにヘルメット。
到着した時、他のメンバーの大半は寒さで震えてました。
サングラスを吹き飛ばされた人が居ました。バックの中にゴーグルが入って居たのですが、あけることができず、目を開けることができない状況が続き、危険だったとのこと。
2) ボードはバックパックへしっかり固定:風圧が強烈なので、板をスリングで流しながら歩いた方が良いとの話しもありましたが、板が吹き飛ばされる風力では風圧を受けても固定した方が安全です。また両手がフリーなのは必須。
3) 早めの行動食摂取:12時昼食前に出ました。出る前に行動食を腹に入れました腹が減っては体力・気力が衰えます。
2. 判断NG
1) フェースマスクなし:春滑りで不要だろうということで持参せず。ザラメに散々顔を叩かれました。
2) キャメルバック水入れず:大風でバックパックを開けることはできません。風が弱まった瞬間に動き、風が強い間はなるべく風が流れる角度に板を向け這いつくばることになります。2時間これを続けるのです。水分補給が必要でしたが、帰るだけなので水を入れてませんでした。
3) ザックカバー無し:バックパックの中身が水没します。カロリーメイトの箱がドロドロになり、大変な状況になってしまいました。紙類も入れない事が必須。
3. 気づき
1) 観望天気:風は風上から吹いてくるので風上の状況(音、吹き上がり)をウォッチすると弱まるタイミング、吹き上がるタイミングがわかります。弱くなった瞬間に立ち上がり、ダッシュします。
2) 伏せる際、風に当てる板向きと角度:体重80kgですが5回程吹き飛ばされました。風が上・斜めへ抜けるように伏せることが安全と体力保持には必須。
3) 前後の人との距離をあける:吹き飛ばされます。安全距離は3m以上。
4) だるまさんがころんだ:の繰り返しと匍匐前進です。
4. 判断つかず
ボードケース:風圧が増しますが、エッジで怪我をしないようにということでボードケースをつけて移動しました。この判断はどちらが良いのか不明です。
春山での突然の天候変化で滑落・低体温症に陥るパターンがまさに今回なのだと実感しました。
しっかりとしたギアを持つ、使い方をしっかり理解する、気を抜かない、そして不明点は経験豊富なガイドさんへ聞く、ことが重要と深く思いました。
貴田@名古屋
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